うりの旅日記

大阪生まれ東京育ちのワタシの旅のレポートです

2020年秋 石和温泉

ウチは都内でも西のほうなので、石和温泉は高尾山といくつか山超えたらわりとすぐだな、と思って在来線の乗り鉄旅も兼ねて、Gotoも使って行ってみました。

一泊で、あんまり向こうで移動することもないかなと思ったので特段「お得なキップ」とかは使うこともなく普通にPASMOで中央線に。立川、八王子を経て高尾で乗り換え。ここから目標の石和温泉まで乗り換えなし一本で行ける電車もあるのだが、あえて何も調べずに飛び乗ったので大月という駅止まり。ぶっちゃけ、知らない。このへんになるともう普通電車が本数少なく、しっかり調べてこないと結構待つことになるけど、まあ今回はそれも楽しもうと思ってたので。

大月では一時間ほど待ちだったので、駅を出て散策でもしようかなと思ったけど、駅の外見ると正直、これ10分で回りきっちゃうかな…と思ったのと、途中下車したら運賃余分にかかるかなと思ったので駅構内を散策。大月駅は富士急の河口湖方面に向かう大月線の始発駅でもあり、構内の見物だけで十分ヒマつぶせた、お約束のドラクエウォークもあるし でも、あとで調べたら途中下車しても運賃変わらなかった、なら改札出ればよかったな、なんせなんにも調べず出たから名所もわかんなかったし 大月は乗り換え駅なので待合室や売店も充実してたし、蕎麦屋があったからなか入れてもよかったけどちょっと中途半端なのでコーヒー一本飲んでしばし休憩。

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大月駅 ワタシはこの駅ホーム独特の、消失点一直線の構図が好き

大月から下り電車で甲府方面へ。あとは石和温泉まで一直線、このへんになると電車もドア開閉ボタンがついてたりトイレがついてたり、旅出た気分が出る。クロスシートで車窓風景を楽しむが、山道で結構トンネルも増えてくる こういうの見るたび、「こういうのも人力で穴ほって線路敷いた人がいるんだよなぁ」と思う 山道の階段とかも。

ほどなく石和温泉へ。

石和温泉は「石和温泉駅」という非常にわかりやすい駅名 甲府盆地は北側のでかい山脈に沿うように電車が走っているので、南側が広く栄えている感じ。石和温泉駅前はのどかながらもイオンとかあって便利そう。旅先にイオンとかあると、旅情はさておき便利なんだよねぇなんか急に必要になってもなんでも揃うから

「湯けむり通り」という道を通って予約したホテルに移動。天気はいいのだが秋のカンカン照りってなんだか気持ちが悪い、寒くないのはいいのだがなんだろう、熱い風呂に入ってるのにさし水をされるような…よくわからんけど

その湯けむり通りはいわゆる温泉街というやつになるんだろうか、いわゆる飲み屋街で、郊外によくある、小さいスナックやバーが数件連なった長屋みたいな建物、これが無数に点在している その合間を縫うようにブドウ畑があるところが土地柄。しかし、真っ昼間だからか、それともオフシーズンだからか、すでに廃れてるのか、コロナ影響かわからんけど閑散としている…まあワタシの旅は人がいない時選んでるから、こういう寂しさはついてくるもんです

ホテルは駅から結構、いや相当歩くといってもいい 多分普通は送迎バスとか出てるんだろう、でもワタシは歩くことが旅の目的なのでワタシは別に構わんッッッて感じでテクテク歩いて到着 チェックイン前に周囲を散策、そもそもメチャクチャ安い素泊まりプランなので晩飯の目星をつけておかないとやばい ホテルにほど近い飲食店でいい感じの店があったのでここかな?とチェック、もう少し歩くと大きいドラッグストアがあったので、ここで夜部屋で飲むビールや酒を購入、これはうれしい ホテルにも自販機はあるだろうけど高いからね、こういう店だと倍くらい違うと思う セコい?違うんだよなぁ、これが旅というゲームにおけるミッション、クエストなのよ 課金無制限でやっても予定調和で面白くないじゃん(そもそもムリ)、貧乏旅行だからつまらないってことはなんにもない、価値をどこい見出すか。金で買えないものは結構多い。

なんの話だっけ、そうそうそんでお酒とちょっとしたツマミ買ってチェックイン。駅からは遠いせいもあってあとはコンビニ程度。まあ、あるほうだわな

チェックインしてすぐ風呂。温泉旅行はいつもそうしてる。メシ前にひとっ風呂、たいてい歩くのでそれを癒やし、汗を流す意味もある 大浴場行ってみたらなんとワイ一人!貸し切りじゃー!これがあるからこの「ずらし旅行」はやめられん、前は箱根湯本駅前にある「かっぱ温泉」こんな目立つ温泉で30分ほど貸し切りだったことあったもんね、ド平日の昼間狙うと

おかげで気兼ねなく湯船で泳いだしゆっくりできたので、さっきチェックした例の店へいくか、と思った時ワイに電流走る・・・そうだ、せっかくだからこれネット予約したらGotoイート対象なんじゃ?と思って見てみたら見事に対象店、予約してすぐ行ったけど大丈夫でした ただ、宿を予約してもらえた「地域共通クーポン」が電子版は使えず(紙なら使えたらしい)。この地域共通クーポン、よくわからんかったが、宿を取るとチェックイン日とその翌日限定で使える、宿代の何%か分のクーポンで、対象になってる店で使えるけどその範囲はまあまあ広そう。家電量販店でも使えるらしい。しかも地域は「宿泊した都道府県と、隣接する都道府県」期日は短いが範囲はメチャクチャ広い。要するに山梨で泊まっても都内帰って使うこともできるわけだ、なんだかなあ

安いプランだったのでクーポンも千円だったけど使わないのはもったいない、これもまたミッションの一つ。まあ明日どっかで使おうと思ったけどこれも、宿泊施設でチェックイン時に紙でもらえるクーポンと、ペイペイみたいにスマホ表示されてバーコード読み取りで使う電子版があり、おそらく後者のほうがコストが安く発行のハードルが低いのだろう 安いプランだとこっちに強制的になるのかも、ウチも選べなかった

予約した飲食店はほうとうのお店、これはもう願ったり叶ったり、山梨来たらほうとうでしょ、ってことでてんぷらとかとセットになったコースを注文してみるが、いやー美味かった ボリュームもあって大満足、値段もそんな高くなかったし 馬刺しも名産らしいが、予算的に厳しいので馬モツを頼んでみたがこれは蛇足だったな、美味しくはあったけどw

宿に戻って部屋の冷蔵庫で冷やしておいたお酒で一服 今は普通冷蔵庫は客が買ってきたものを自由に冷やせるだけだけど、ここは昔風の「据え付けの飲み物」が設置できるタイプの懐かしいやつ 一度とると戻せなくて、料金が発生する仕組みのやつ もちろんその機能は使われてなく、単に部屋冷蔵庫として使われてました

原稿後で、昼夜逆転状態で熟睡はできなかったが、夜中に目が覚めたのでもう一回風呂 もちろん人がいないことを見越してだが、当然のようにまた貸し切り、たまらんぜ そこそこでっかいホテルだったけど多分客自体も少ないんだろうね 夜中風呂は落ち着いてて、気温も低いので露天がより気持ちよかった

翌朝、てかもう明けてるけど、チェックアウトし早めの出発。石和温泉駅には戻らず、逆方向の一駅前の山梨市駅に徒歩で向かう 地図だと一時間ほどらしい 

大きめの道はクルマがビュンビュン通って、歩道がなくて怖いが、他はクネクネした道であるき辛い でもこの道、川沿いの堤防の高台になってるせいか見晴らしがよく、

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神が降りてきそうだった

甲府盆地の地形がよくわかる道で楽しかった、平地の周囲を山に囲まれた地形で、遠景の山を映像だと思いこめば、まるでスペースコロニーにいるような気持ちになれた 途中はとにかく畑だらけ ブドウ以外もあるようだが何を育ててる木かよくわからんのもあったな

山梨市に到着 この時点でもうハラペコ、しかし店なんて全然ない…山梨市なんてネームバリューのある駅なんだからなんぞあるだろう、と思ったが飲食店が…皆無!牛丼屋の一つでもあるかと思ったが甘かった…石和温泉駅よりも数倍のどかな駅でした 駅舎は改築中ですごいきれいだったけどね

電車の時間まで結構あったので、駅からほど近い場所にある万力公園という自然公園に行き、無料のミニ動物園で動物見たりする

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リスいた

で、山梨市駅から移動、また逆方向甲府方面へ 昨日おりた石和温泉を経由し、数駅で甲府へ。ここは街ですな、とはいえ北側に山がそびえる風景は変わらず。もう腹減って腹減ってしょうがない状態で正午に降り立ってしまった、どこも満員!てか山梨で始めて吉野家を見たけどここ行列かよ!店少ないんじゃないかと思ったけど、まあ今がピークなんだろうな、こういうもんなんだろう…駅から少し歩くと商店街とか結構あるんだけど、店やってないんだよねぇ これもコロナで閉めてるのかなんなのかはわからないけど 今回に限らずワタシはこういう「ご飯迷子」によくなる、井之頭五郎がよくなるやつね あれはマンガやドラマだから端折られてるけど結構な時間探してると思う、ワタシはそうです だから井之頭五郎も腹を決めたときは「えい」と勢いで入ってたりする、じゃないとほんと店内見えない店とか入りづらい…カウンターのせまい席だとどうしよう、喫煙可だとどうしよう…っていう逡巡で結局小一時間、駅周辺を散策してハラペコで戻ってしまい、駅ビルのレストラン街のサイゼリヤで食うという…まあほうとうは前日美味しいの食ったし別に名物を、とは思わなかったけどまさかサイゼリヤとはね…でもこれ「甲府でワイン飲む」というミッションだと思えば大成功!サイゼリヤは安いねぇ…これもGotoしたら500ポイント帰ってきたのかな?まあメンドクサイからもういいけど ほうほうの体で飛び込んだ感じだったし あと、こういう店はお一人様客もちゃんと想定してるから安心感もある ワインをデキャンタで昼から飲んで空腹を存分に取り戻し、ほろ酔いで駅に向かう これにて甲府平定とする!駅近辺は昼だから閑散としてる印象の繁華街と、官公庁っぽい建物が多い印象。硬さと柔らかさが隣り合ってるというか。

そうだ、お土産に信玄餅でも買って帰ろうかなと駅ビルの土産物屋とか見たら「Gotoキャンペーン」で例の地域共通クーポンが使えるとこがほとんどなんだけど、紙クーポンしか使えない店が多く、唯一使えたのが「お惣菜の店」で、こんな満腹なのになーと思いつつ、まあ晩飯でいいかと千円ちょい分のおかずを買って駅に向かうと、ちょうどノンストップで東京方面までいく電車が発車直前!これを逃すとまたえらい時間待つから助かった…飛び乗りました 座席座るともうオチましたね、睡眠不足で数時間に渡り歩きまわってメシくってお酒飲んだし…まあいい旅でした、安上がり。

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信玄公にさよならバイバイ